2000年11月08日 なんちゃって!の魔力・その3

 すっかりページの更新が遅くなってしまいました。ようやく、フロリダ遠征の旅より無事帰還いたしました。(今回は飛行機の乗り換えに遅れて、テキサスの田舎まちを体験するというオマケつきでしたが)

 さて!今回は、「なんちゃっての魔力」のたねあかしです。

 みなさん、お蕎麦屋さんにいったときどんなふうに注文しますか?「もりソバ!」とか「掛けねっ」、というぐあいに実にシンプルで軽いですよね。「オッサン、ソバだよ、ソバ!ソバだっていってんだろ~!」などと力む人はあまりみかけません。(えっ?たまにやっちゃん系のおにいさんがやってる?)こういうひとは自分がソバを注文すること自体を自分で疑っている人です。こころのどこかで「カレーにしときゃあよかった」「いや!きょうは親子丼気分かなあ」なんてフンぎりの悪いことを考えていたりする。

 みなさん自分の名前を聞かれたときは、どんなふうに答えますか?「お名前は?」「フルカワですっ!」て。答えのトーンはすごく軽いですよね。

 お蕎麦屋さんにしろ、自分の名前にしろ、自分にとって本当に信じていること、決めていること、あたりまえなことって、口に出すときすごく軽い。200%信じているから主張する必要なんてまったくないのです。だから、ヘンに力んだり、繰り返したり、「絶対」という言葉をよく使う人は自分の言っていることを信じてない人です。

 よく自己啓発セミナーなどで、自分の欲しい現実について叫びまくるエクササイスがあります。「私は金持になる!私は金持ちになる!」とか「わたしはできる!ぜったいできる!」とか。なぜこんなに叫ぶ必要があるのでしょう?これをやってしまったら、まずその現実は手に入らないと言っていいでしょう。だって、そんなに叫ばなければならないほど、その現実を信じていないのですもの。叫べば叫ぶほど、主張すれば主張するほど、力めば力むほど、現実は遠ざかります。まるで大声で、わたしにはムリっ、ダメって宣言しているようなものです。

 何か聞かれて、「本当にそうだ」と信じているときの答えってびっくりするぐらい軽いものです。「そっ」っていう感じ。ほかに混じりっけなしです。これが現実を創るエネルギーです。

 つまり、「なんちゃって!の魔力」も、この場合と同じように力みがぜんぜんはいっていなくて軽くてシンプル。だから、すぐ現実になってしまうのですね。

 日本人てどうしても昔から真剣になると力むクセがある。「頑張る」という単語がはびこっているせいでしょうか?「頑張る」のではなくて、肩の力を抜いて「Take it easy!」コレです。だから、私の場合ただ単にいつもヘラヘラしてるわけではないのですよ、じつは!奥がふかいでしょう。

 

2000 Nov 8