インパクトたっぷりの2本

若かりし日のクリント イーストウッド、たしかにかっこいいです。でも、ほとんど興味のなかったわたしはつきあいで「ダーティ ハリー」」やもろもろ数本を観ましたっけ。渋好みの友人はたいそうご満悦でしたが、わたしにはさっぱり・・・。あれから数十年、「ミリオンダラー ベイビー」に続く、C イーストウッド自ら監督&主演をこなした作品「グラン・トリノ」。

「ミリオンダラー ベイビー」でイーストウッドおじちゃんのいぶし銀の光沢に多少はクラッときてはいましたが、今回はさらにイイです。偏屈オヤジのおとしまえのつけ方!これが、息をのむほどカッコよすぎ。

この作品を観ると、派手なハリウッド俳優というイメージではなく、ちゃ〜んと人生に真っ向からむきあって丁寧に生きてきたC イーストウッドの目線がにじみ出ています。いいトシのとり方をされてきたんだな〜というのがうかがえる作品。涙壷度は・・・★★★★☆(ガ〜ン!けっこうやられました)

さてさて、がっつりくるもう一本は、今年のアカデミー賞作品賞の「スラムドッグ ミリオネア」。マサラムービーはいつ観ても熱いです。そして、人情、ロマンス、バイオレンスにサスペンス・・・とてんこ盛り。

スラム育ちの無学の青年がなぜクイズショウに挑戦したのか、どうしてすべての問題に正解できたのか、イカサマ疑惑をかけられながらも果たして全問正解でミリオネアになれたのか?それは、見るも涙、語るも涙。はらはらドキドキわくわく・・・と見応え十分。

だいたい過酷なスラム育ちの男の子が、あそこまでま〜っすぐ成長できるものでしょうか?まさに彼はシビアな人生をひたむきに生きながら、全宇宙を味方につけてしまったような・・・。流れにのるって、こういうこと??

そして、「マサラムービー」ときたら、マイケル ジャクソンばりの群舞がお約束。まさかこのストーリーではないよね・・・?と思っていたら、キターッ!やっぱりやっちゃったのね。最後に、みんな踊りまくってます。まあ、最後のこれを観て、インド映画(実際は、イギリス製作)を観にきたんだな〜と実感します(笑)。涙壷度は・・・★★☆☆☆(涙よりも、手に汗にきりました!)