07-06-10 「おなじみさんしか手にできない・・・」その2

ほしいものを後ろ足ですべて蹴り飛ばしてしまうあなた・・・では、どういたしましょ・・・?

すべてをけちらすというこの行為は、「知っているもの」だけを受け入れて安全を確保するという「自己防衛」からきているわけです。しかし、もともとのプログラミングがまちがっているので、完全に誤動作しているんですよね。「自己防衛」どころか、「自己攻撃」!

この「安全装置」を解除するには、自分の「知らなかった感覚」を「なじみの感覚」に変えていかなければなりません。

「知らないこと」をどうやってなじみにするのか?・・・これは、自分で自分に教育を施してあげなければなりません。人からそれを与えてもらおうとする前に、自分で自分にプレゼントしてあげるのです。

たとえば豊かさになじみがない場合、急に億万長者になったとしても「安全装置」が許すはずがありません。「億万長者」のスリル感、わくわく感、可能性に免疫がありませんから。でも、いつも自分に対して心から満足できて楽しい感覚を与えてあげる習慣をつけてあげて「わくわく」感が免疫化していると、それがどのような形であらわれようとすんなりと受け入れられるようになるのです。

たとえばこんなふうにやります。毎日、たったひとつでいいので、自分自身に対して心から満足できて幸せを感じる豊かな瞬間をプレゼントしてあげます。それは、仕事のあとにお気に入りのカフェで飲むカプチーノの一杯であるかもしれません。わずらわしいことは忘れて、心から楽しんでみてください。あるいは、夜、バスタブに入れる香りのいい入浴剤をいつもよりふんぱつして時間をかけて入浴することかもしれません。好きなDVDを借りてきたり、ダイエットを忘れてスウィーツを食べたり・・・・ほんのささいなことで心が満足する時間を毎日の自分の習慣にしてあげます。

すると、あら不思議、「知らない感覚」がどんどん「おなじみの感覚」へと変わっています。「ああ、いつもわくわくしていていいんだ!」って。あとは、やってくるものの大小にかかわらず、心地よく受け取ることができるようになるのです。

「教え込む」ことほど大切なことはありません。知らなかったら、教えてあげましょう。豊かさにしろ、愛情にしろ、自分が欲しいものがあるとき、外側にそれをもとめるよりも先に、自分でそれを自分に教えてあげてください。

理想のもの、まるごとでなくていいのです。そのエッセンスで十分。理想のパートナーだったら、そこで感じたい「安らぎ」というものをあの手この手で自分にたっぷり与えてあげましょう。

「なにがなんでも欲しい!」と言う感じがうすらいで力が抜けたときこそ、かんたんに手に入ってしまうようです。