"映画はたいていレディースデイか、さもなければ前売り料金で観る。この日はどうしたことか、どのプレイガイドでもこの作品のチケットを扱っていなかった。でも、正規の料金で観るのってしゃくにさわる。ほんの数百円のことなのに、ちょいとムカつきながら窓口でお金を払う。(いったん甘やかされると、普通のことでも逆ウラミするのね トホホ)すると、お釣りといっしょに何か渡された。リボンのついた袋。チョコレートが入ってる!それも輸入もののレオニダスが数粒。ここのは一個百円はするので、えっと・・・500円相当?スゴイぞ、太っ腹!さっきまでの怒りはどこへやら、満面の笑みで頂戴してきました。すご〜くトクした気分。"
日常の極楽
"ヨーロッパの酷暑をよそに、今年の日本はかなり過ごしやすいと感じます。昼間はお決まりの30℃を越える炎天下。でも、陽がおちるやいなやストンと涼しくなって、まるで避暑地のような爽やかさ。こんな宵は、風に吹かれてタラタラ散歩するのがこのうえなく気持ちがいいのです。その日の気分で近所のオープンカフェをひとつチョイスして、藍色から墨色に変わってゆく夜空をながめます。すでに、吹く風も雲の色もどこかしら秋の気配。コーヒーをすすりながら「きょうも一日終わったぞ〜」と伸びをして、素足のつま先までストレッチ。蚊にいっぱい刺されながらも、何時間も坐っていられるほど気持ちがいいのです。この超お気楽モードは、たくさんの友人・知人に発見・目撃されております(^^ゞ"
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たかちゃん旅日記10 尾行されると逃げたくなる
"スイスの暑さにめげて美術館めぐりも断念しようか、とさえ思っていたのですが、ケーキ屋さんでティラミスに苺のタルトを平らげる頃には元気百倍(多菓子の実力!)嬉々としてサウナトラムに乗ってお出かけ。チューリヒ美術館はかなりの穴場でありました。期待していなかったぶん、コレクションの充実ぶりには涙もの。他ではあまりお目にかかれないセガンティーニやらフュースリがごろごろしてるし、印象派もかなりの見応え。そのうえ、なんたって貸し切り。ホント人がいないのです。ルーマニアの美術館でもひとっこ一人いなくて、監視員さんがいちいちくっついていたことがありましたっけ。ここでも、なにげで尾行されているのがわかるのです。ちょっと走ってみようか(^o^)"
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"たかちゃん旅日記9 気づかずに、大変失礼いたしました"
"ヨーロッパ滞在中、ヘリングなるものによく遭遇した。魚の名前であるらしいが、いかんせん、魚偏の漢字に弱いうえ、魚関係の横文字はまったくもってわからない。まず、スウェーデンの小さな島に上陸したとき、ランチに出たヘリング(薫製の魚であることしかわからなかったけどメチャ美味)、次ぎはお惣菜屋さんに並ぶヘリング(魚の絵があって、改めて魚であることを確認)そして、チューリヒ美術館の絵画に登場するヘリング。聖フランチェスコに群がったヘリングが両ヒレをあわせてお祈りポーズで説教を聴いている(それって小鳥じゃなかったっけ?)とにかく、なんだかシャレたお魚のイメージ。帰国してわかったけれど、ヘリングは大好物のかずのこのお母さま、ニシンさんでありました。"
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たかちゃん旅日記8 沸点は同時にやってきた!
"去年、これぞアルプス!という美しいSnow Mountainsに感動しながらスイスを横断したのですが、今年はまったく景観のちがう岩山。古代の氷も溶けちゃう猛暑だそうです。それにしても、スイスの思い出ときたら・・・、サウナ状のトラム、坐っているだけでじっとり汗まみれ。それに、ホテルの扇風機。寝冷えしないように、止めて休む。けれど、たちまち部屋は蒸し風呂。暑さにゴロゴロ寝返りをうちつづける。「もう、ガマンできない!」と、息苦しさが頂点に達して扇風機にガバッと飛びついたら、隣で寝入ってるはずの友人とハチ合わせになってしまった。まるで、早押しクイズの回答者みたいに、まったく同じタイミングで突如スイッチに突進したのには笑いました。"
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"で、帰りにトンカツ食べちゃいました"
"私が原稿を読むさまを、YちゃんとKちゃんが前後から凝視している。「やっぱ、まだカチッていうなぁ」と二人。CD録音中のこと。前回の録音の時も、同じことがあった。録音中に時々何かが金属的な音をたてる。とりあえず、モニター用のヘッドフォーンをはずして録音してみる。しかし、それでもまだ音がする。次は、バングルとネックレスも没収。椅子も軋んでないかチェックする。でも、私が声を出してないときは静かだ。じゃあ!と、私一人で原稿を読んでみる。「あっ、いまカチッていった!」と二人。げっ!ホントですかい?ツバ呑み込んだだけなのにぃ。ついに、サイボークであることがバレちゃった?でも、かなり油がきれてるらしい。"
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似てて否なるもの (・o・)
"トゥルルル〜・・・呼び出し音に、あわてて近くにあった子機をつかむ。「オフィス・るん 古川です!」とつとめて軽快に応答する。うたた寝してたなんて、ぜったいバレないように!しかし、何の応答もない。せっかく半分寝ぼけながらも元気に出たのに。また、こりずにちょっぴりお昼寝、コテッ・・・。するとまた、トゥルルル〜・・・。今度こそ!とばかりにバッタのごとく(?)飛び起きて「ハイッ!」っと応答。するとまた、し〜〜ん。なんだって、きょうは無言電話が多い。そろそろ午睡もきりあげて仕事!フト見ると、エアコンが変な動きをしている。「うん?」リモコンをながめたら、タイマーやらいろいろなボタンを押された形跡あり。あれって、子機じゃなかった?"
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マリー・ローランサンの館
"「ローランサンが好き」というとなんだかいかにも乙女チックな感じだし、そのうえどの作品も同じにみえてあまり好きな画家ではなかった。現在開催中の回顧展、彼女の歴史に照らし合わせながらじっくり作品と向き合う。詩人のアポリネールとラブラブな初期の頃は、淡いグレーにピンクに白の甘あま色。でも、その後戦争による不本意な亡命・離婚・アポリネールの死・パリへの帰還をへて、40代の作品は多彩な色が調和して、どこか憂いもあり、力強くやさしい。いっきに好きになった。描かれた女性のまなざしも意志的で美しい。雨上がり、緑がうっそうと茂った旧朝香宮邸で静かにローランサンに出会う。ちょっと別世界の休日。"
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たかちゃん旅日記7 多菓子さんの執念のたまもの
"おめあての街に着いたら、そこに慣れるのに半日は要する。二日目ともなると結構、勝手知ったる他人のなんとかで我がもの顔で闊歩したりするが、そこに至るまでは失敗の連続。言葉がさっぱりわからない国だと、あてづっぽうでバスやトラムに乗るので、とんでもない所で迷子になる。でも、どこへ行こうとも自信が持てることが一つ。それは、おいしいケーキ屋さんをすばやく見つけ出すこと。恐るべし嗅覚にて探しあてる。チューリヒでもあまりの暑さで思考停止状態にもかかわらず、その老舗のケーキ屋さんに吸い込まれるように入っていった。これが大当たり。1日目の生クリームたっぶりの苺のシューにしろ二日目のタルトにしろ大絶賛もの。まさに、その人の人生で何を強烈に引き寄せるかは、その人の執念に正比例するな〜。"
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たかちゃん旅日記6 世界名湯めぐり
"ブダペストの温泉は、ガイドブックによると女性はエプロン、男性はフンドシ着用。これってちょっとマヌケなので、水着でOKなところを選択。屋外に3つほどプールのような温泉が並ぶ。あいにくの曇り空に震え上がる。まず、一つめの温泉に足先をひたす。「きゃお〜ん!これは水だよ〜」。お隣も同じく、プールにしても冷たすぎ。一縷の望みをかけて三つめへ。ここは、おじいちゃんたちがマ〜ッタリと身じろぎもせずにつかっている。この雰囲気、イケそうだ。足を恐る恐るひたす、「わぁ、あったか〜い」。中に入ると、深いぞ!なんとアゴ先まで水没、常につま先立ちを要求される。リラックスどころじゃないんですけど。しょうがないので、脇にあるバーにとまってセミになるより仕方がなかった。"
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