20-03-11 問題解決は、かえってこいよ〜♪

 

なにか問題が起きているとき、

私たちのこころは一目散にその問題に突進してゆきます。そして、そこで解決をはかろうとこころみます。

解決とはそういうものだと思っているからです。

たとえば ・・・誰かとの不和があるとき、こころはその人に向かい、その人に対して「さあ、どうする?」「なにを言ったらいい?」と考えます。

何か失敗してしまったときには、「どうやって修復する?」「なにができる?」とその失敗について考え、解決策をひねり出します。

あるいは、なにか達成すべきことがあるときには、それについて「どこからなにをしたらいい?」「どんなふうにすればいい?」と思案します。

このように、つねに自分を離れてそっちに向かいます。

じつは、これが問題を複雑化してしまう原因でもあるのです。

なぜなら、問題と見えるものは「こころによる不具合」を隠しておくためのオトリ(影)だからです。

見えてるものはこころのなかにある問題の影であり、ほんとうの部分ではありません。影をいじっても何も変化を生みだせません。

だから、しなければならないのは、影について思案することではなく、影を生みだしている部分を修正すること。

影を生みだしている部分とは、「こころ」のことです。

こころが消化不良を起こして、ゲッと外にはきだしてしまったことが問題に見えます。

問題が起きてついついこころが外へと向かいそうになるとき、私のここのなかではこんな音楽が三味線の音色とともに流れます。

「かえってこいよ〜〜♪ かえってこいよ〜♪ かえってこ〜〜いよ〜〜♪」(村松和子さんの「帰ってこいよ」)

こころよ、そっちに向かってはダメだよ〜! そっちじゃないよ〜! ということです。

じゃあ、どこへかえる?

もちろんこころへ。外へ向かおうとするこころを、方向転換させて、こころへ戻すということ。

まず、原因となるこころの乱れを整えて、平穏にする必要があるのです。

なぜなら、私たちの見ている世界はこころの平和か混乱か、ふたつにひとつであり、それがさまざまなイメージ(影)であらわれているだけだからです。

また、こころの平和とひとつになることは、すべてである無限の源とひとつになること。そこから解決のためのインスピレーションもやってきます。

自分がどんな存在であるのかを、そのホームグランドに戻ったときに教えてもらうことができます。

その答えこそが、愛ややさしさ、安らぎとして世界にうつしだされることになるのです。

かえってこいよ〜〜♪

 

 

「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子 ヒプノセラピーカウンセリング