2000年07月23日 なんちゃって!の魔力・その2

 今回の「なんちゃって!」の舞台は回転寿司。私の回転寿司デビューは30代になってから、とかなり遅め。渋谷の`築地回転寿司´のウニのとろとろ、エンガワのぷりぷりを体験してからというもの、もう回転寿司の虜。「これはなかなか侮れない!」と見解を新たにした。坐るなり、いきなり「エンガワ4ま~い!」と元気よく叫ぶ、かなり迷惑なお客です。

 ある晩の出来事。お店の前も中も大行列で、ようやくカウンターまでたどりついた。まずは、例のエンガワで小腹を満たして、さあて本番!

 フト、見るとおいしそ~な握りたてのウニちゃんが、行列の中でひときわキラキラしながら向こうからやってくる!「わお~、アレいただき~!!」

 私の右隣にはオジサン4~5人が陣取って、バンバンお皿を空けている危険地帯。ウニになんぞ気づいてくれるな!と祈らずにはいられない。「でも、私が食べるって決めちゃったんだから、誰もあのウニには手が出せないもんね~」そう言いきって、余裕で手元のエンガワなんぞつまんでいた。

 でも、ちょっと気になった。「こんな悠長なことしてるうちに、ウニ向こうにいっちゃたりして!」

 つぎの瞬間、目を疑った。

 カウンターの中で、せわしそうにお寿司を握り続けていたはずの板さんが、何をおもったのか奇怪な行動にでた。いきなりハッシ!!とあのウニのお皿を掴んだかとおもうと、なんのためらいもなく平然と、まったく反対側のベルトコンベヤーに乗せ変えたのだった。なっ、なんのために~?!アッというまの出来事だった。(板さんのこんな行動みたことない!)

 「エ~ッ!!!ウソォ~」、ウニは私の目の前を通りすぎはしなかったけれど、確かに私が心配したとうり、向こう側にいってしまっていた。

 あまりのことにビックリするやらおかしいやら!さいわい板さんが私の絶句状態に気づいて、あのウニのお皿を取り戻してくれた。まるで、子供にオモチャを返してあげるように。

 これって・・・魔法の学校の優等生?、落第生?