22-01-07 私の幸せ=私のこころを正すこと

 

あなたの今年の目標は何ですか? 幸せになるために、今年は何をすることを決めましたか?

 

今年こそ、「こんな経験をしてみよう!」「あの場所に出かけてみよう!」、あるいは「この習慣はやめよう!」など、目標の多くは自分の行動を変えるためのものが多いのではないでしょうか?

 

そんななか、ぜひとも「自分のこころを変える」ための目標、つまり「自分のこころを正す」という目標もつけ加えてみましょう。

 

「こころを正す」ことは、じつは自分の幸せと直結しています。・・・そう言われても、なかなかピンとこないかもしれません。

 

自分の住んでいる世界は、自分のこころによって知覚されている世界です。だから、自分にとって世界とこころは同じものなのです。

 

みんなが同じ世界に住んでいるように感じていますが、一人一人に見えている世界はまったく別のものです。一人一人の世界は違うのです。

 

そして、その自分の幸せな世界は、自分のこころの幸せから生まれるのです。

 

いつか世界にステキなものが現れて自分を幸せにしてくれるだろうと思っていても、こころが間違っていればステキな経験はありえないのです。すさんだこころには、決して安らかな世界は知覚できません。

 

平和で安らかで愛のある世界を見たいのであれば、自分のこころの間違いに気づいて、それを正してあげることで、世界を正しく知覚できるようにしなければならないのです。

自分のこころが間違っていると、たとえ人生に何をつけ足そうとも決して満足も幸せも感じられません。

 

いっときは楽しいことを追求していい気分になるかもしれませんが、どんな経験を差し出そうとも、結局はこころのうちに潜む怖れや不安感によってすべてが曇りはじめます。

 

こころが間違っていれば、自分の人生も目にする世界も、不安定なものに感じられてしまうのです。

 

こころが正しい状態であるというのは、恐れや罪悪感をいだくことがなく、何かを責めたり裁いたりする必要がないので、いつも安らぎと喜びに満たされています。

 

そして、その平和なこころから世界を知覚することで、まったく同じ平和と安らぎを見出すことができます。

 

平和な世界は全員のためにすでにここにあるのですが、正しいこころからでなければそれは知覚できないのです。

 

だからこそ、幸せな世界で生きてゆくためには、まずは自分のこころを正すことからスタートしなければなりません。

「こころを正す」とは、どういうことでしょうか?

 

それは、自分のこころが裁きや責め、疑いや怖れの気持ちをいだいたときに、すぐにそれに気づくようにし、見逃さないことです。そのためには、イライラや落ち着かない感じ、不安感、怒りに注意していましょう。

 

なぜなら、このような気持ちを感じる直前にこそ、「正されるべき間違った考え」が存在しているからです。その考えをいだいたがゆえに、イライラや不安、怒りという気持ちが引き起こされたのです。

 

たとえば、「こんなことは起こるべきじゃない」と考えればイライラしますし、「これで大丈夫なのだろうか?」と考えれば不安になります。

 

自分の感じる感情のすべては、自分の考えから生みだされています。自分がイヤな気持ちを感じているのなら、それよりもまえにどのような考えがこころをよぎったのか、しっかりと自覚してみましょう。その考えこそが正すべきポイントなのです。

 

それらの考えが自分の見る世界にすぐさま投影されて、裁きや責め、疑いや怖れの世界をつぎつぎに見せている原因そのものなのです。

 

自分の考えこそが自分の世界を染めあげ、自分はその世界に巻き込まれてあたふたする・・・という、それはまさに自作自演のドラマなのです。

自分のこころに注意を払うことで、間違った考えが世界に影響を及ぼすまえにそれらをこころから排除することができます。

 

たとえば、「このままじゃダメだ・・・」と自信をなくすとき、それらの考えが自分の世界に影響を及ぼすまえに、それらに気づいて、信憑性をしっかりと疑ってみることです。

「このままじゃダメ・・・って、絶対に絶対、ほんとうのことなのか?」自分に問いただしてみましょう。

答えは、100%本当か、100パーセント嘘か、ふたつに一つです。中間地点はありません。

混乱して自分ではわからなくなってしまったら、まわりの人に聞いてみるのもいいでしょう? きっと、「そうとは言えないのではないですか?」とか、「こんな別の見方もあるのでは?」と、他の可能性を教えてくれるかもしれません。

あるいは、こころのなかで高い自己であるハイヤーセルフに、「私はこのような考えを持っています。それは絶対に真実なのでしょうか?」と尋ねてみましょう。そして、こころを鎮めて答えを感じてみましょう。

一つ一つの自分の考えに対して真正面から疑問をもつことで、いかに自分勝手に「ものごとはこのようになるのだ!」と決めて譲らなかったのかに気がつきます。まるで自分には予知能力があるかのように、他の可能性を排除してしまっていたのです。

それらに気がついたら、優しく自分をなだめてあげましょう。

「私は、自分の限られた考えと経験から答えを導き出そうとしていました。けれど、それは過去についての考えであり、今の自分にはふさわしくありません。すべてのものごとは私を守ってくれている高い存在によって幸せへと導かれているので、私は今このままで大丈夫であることを信頼します。今の状況はプロセスにすぎず、結果ではありません。このプロセスを信頼して、大いなる力にすべてを導いてもらうことにします」

自分がよい気分でないのなら、必ず役に立たない考えがこころのなかではばをきかせています。それこそが正されなければなりません。

 

役にたたない考えを見つけたら、「この考えは本当のことではありません。なぜなら、私は全体を把握していないからです。これはまだ良い方向に向かうプロセスであり、私はただ安心して見ていることにします」と自分に言い聞かせてあげましょう。

 

そして、裁きの思いや、疑い、怖れなどの役に立たない考えや感情のすべてを、自分を守り導いてくれる存在であるハイヤーセルフに渡してしまいます。

 

「私は自分の考えに欺かれて意気消沈していました。しかし、この考えはほんとうのことではありません。私のこころから役に立たない考えを取り去ってください」とお願いします。ハイヤーセルフに渡されたものは、こころから消去されます。

 

自分に悪影響を及ぼす役に立たない考えを手放すことこそが、こころを正すことなのです。

 

こころを正してゆくことで、自然に安らぎとか喜びが自分のものになります。なぜなら、それがこころの自然な状態だからです。

 

安らぎと喜びが自分にはないと思えるようなときには、少し立ち止まってこころを調べてみるようにしましょう。否定的な考えはすべて真実ではなく、まったく役に立たないからです。自分にとって有害なものは、ただちにこころから取り去ってしまいましょう。

このように、間違った考えを取り去りこころを正すことは、汚れによって正体不明になってしまったダイヤモンドをきれいに洗い清めてあげる作業です。間違った考えさえなければ、こころは自然に光を放つようになります。

 

そして、その光こそが自分の見る世界を照らし、ものごとを平和で穏やかで安全に見せてくれるのです。

 

この光はそれぞれのこころのなかにすでに眠っています。、改めて獲得するものではありません。ただ自分のこころの間違った考えを取り去るだけで十分です。それが幸せに向かうために必要なことなのです。

 

きれいになったあなたのダイヤモンドは、天からあなたをめがけて降り注く愛や喜び、豊かさという恵みの光をあますことなく受け止めることができます。そして、その光で満たされながら、光のすべてを自分の目にする世界へと放ちます。

 

この源からの光をしっかりと受けとめることで自分自身が輝き、さらにダイヤモンドのように自分を通してその光を増幅することで、自分や世界に愛や安らぎ、喜び、豊かさなどをもたらすことができるのです。